ガスバーナーにまつわる分類

学生が思うガスバーナーといえば、理科実験室で使用したものでした。

検索エンジンでガスバーナーと検索すると、溶接用のものがでてきます。

ガスバーナーの意味が広すぎるのです。ガスバーナーについて調べていたら、分類しているものにたどりつきました。その分類方法を通してガスバーナーの構成要素について考察を深めていきます。

 

分類方法は、空気の取り込み方の違いや、可燃性物質の違い、形状の違い、用途の違いなど多岐にわたります。今回は、空気の取り込み方の違いに趣を置いていきます。そうすることで、炎に対する理解が深まると考えています。

もっとも参考になったのが、ブリタニカ国際大百科事典です。

拡散燃焼バーナー

予混合バーナー

一次空気や二次空気の取り込みの有無により上記二つに分類できるようです。

 

一次空気と二次空気の定義は、空調の分野とボイラー燃焼の分野で使用されているようです。今は、バーナーなのでボイラー燃焼のほうです。

 

ボイラー燃焼においても、炎格子燃焼・油ガスだき燃焼・微粉炭バーナー燃焼において若干の意味合いの違いを含んでいるようです。この中では、油ガスだき燃焼について知りたいのでそこを深めていきます。

 

油ガスだき燃焼においては、一次空気は噴出された燃料の周辺に供給され、初期燃焼を安定させる役割があるそうです。二次空気は旋回または軸流によって空気と燃料の混合を良好に保ち、低空気比で燃焼を完結させる役割があるそうです。

 

炎の色によっても分類があります。

不完全燃焼と完全燃焼。完全燃焼によって外炎と内炎が発生して、内炎は調整によって赤から緑の色を取ります。

 

また、燃焼に付随する現象もあります。

逆火・煽炎・不完全燃焼・イエローチップ・燃焼音などがあります。

そのうち、バーナーの設計にかかわっている現象は、逆火と煽火でこの現象が極力発生しないように設計されていると見ます。