亜硝酸ナトリウムは劇物であり、生体を破壊することが得意な薬品である。そのため、ボツリヌス菌の殺菌等にも有効である。また、肉の色味を保つことが可能でソーセージやハムに食品添加物としてほとんど使用されている。
この食品添加物は問題であると考えられている理由は二つある。
劇物であり、致死量が少量で存在すること。
発がん性物質に変化しやすいこと。の2点である。
ちなみに、無塩せきのソーセージは2022年4月現在で亜硝酸ナトリウムの添加されているソーセージと比べて100gあたり2倍の値段がします。ハムはそれほど差はついていないようですが、まあまあ高いです。
理由として無塩せきのほうが保存期間が短く、取り扱いにコストがかかるからと予想しています。
発がん性に関しては諸説あるところなのでなんともいえません。偏った食事で塩分過多になったり肥満になったりしても発がん性は上がるので、その辺はバランスよくということで。
で、問題なのは致死量の方で安全に食べられる範囲として
1日に体重1Kgに対して0.06mgということです。
ちなみに致死量は成人男性で2g程度されています。体重の軽い子どもはさらに少なくなるでしょう。
食品に添加してもいい量は1gの肉に対して0.07mg程度入れてもいいようです。
安全に食べられる範囲は体重10Kgだと10gでオーバーします。体重60kgだと60gでオーバーします。結構少なめです。60gだとソーセージ5本程度でしょうか?
体重の軽い子供には添加されている食品はたべさせない方が良さそうです。
致死量に関しては亜硝酸塩諸々を込みで考えると成人男性で、1日添加された肉1.5Kg食べると達するようです。
スーパーでも二袋単位くらいで売っているので、それを成人男性が一週間で消費する分には全然問題なさそうです。
この食品添加物が問題ないと主張する根拠に野菜にも硝酸塩が含まれていて体内で亜硝酸ナトリウムに変化するから、と言われています。
野菜からの摂取もなかなか多いよ主張しています。具体的な量は記載されていなかったので気が向けば調べたいと思います。
あー、硝酸塩とか亜硝酸塩とか相互に変化しやすいけど若干異なる物質のことを指していたりしてうやむやにしている感が否めない。この辺まで踏み込むとめんどくさいなあ。野菜は人類史の中でかなりの頻度で食されていて淘汰圧はかかっていないことがざっくり分かっているけど、亜硝酸ナトリウムほど直接的な毒物を口に入れているのは人類史の中で歴史が浅いからちょっと警戒されいる感じかなー。