ここ、1、2日間の間で住宅ローンの変動金利や固定金利についての話題が多く出ていたので簡単に整理していきます。
きっかけ
日本銀行の金融政策決定会合の決定が12月20日に発表されました。
金融政策決定会合とは年8回開催される、金融市場調整方針、基準割引率・基準貸付利率・預金準備率の決定、金融政策手段、経済・金融情勢に関する基本的な見解等を議事事項としています。
よく注目されているのが短期金利です。これに関しては日本銀行に完全な決定権があるからです。
今回の決定の内容については、1次情報の日本銀行の金融政策決定会合の決定をまとめたPDFから抜粋してもいいのですが、日経新聞のポイントをベースに抜粋します。
1.10年物国債金利が引き続きゼロ%で推移するようにしつつ、変動許容範囲を±0.25%程度から±0.5%程度に拡大。
2.日本銀行当座預金のうち政策金利残高を引き続き▲0.1%のマイナス金利を適用。
3.長期国債の買入額を月間7.3兆円から9兆円程度に増額
4.政策金利について引き続き、現在の長期短期金利水準またはそれを下回る水準で推移することを想定。
この決定の10年物国債金利金利ついての見解の変更が住宅ローンに影響があるとして、反響がでているようです。
この見解が、長期金利が0.5%に上がることを許容したものとみなされているようです。
これにより、住宅ローンの現在の変動金利一択の状況に変化があり、固定金利が有利になるという恐れから話題になっています。
最近住宅ローンを組んだ夫婦がカフェでひと悶着ある様子も確認されているようです。
しかし、実際の見解や実態は異なるとの意見が多くあるようです。
住宅ローンには固定金利と変動金利があります。それぞれ連動しているものが異なるようです。
変動金利は、短期プライムレートに連動しています。
そのため、今回の変更で影響をうける可能性があるのは固定金利であり変動金利は即座に影響をうけるものではないという見方が一般的です。
基本的なイールドカーブ長期金利と短期金利の差以下の図ではアメリカの2009年から2016年は長期的に景気が良くなっているとの見方が強い状態になっています。この差が小さくなった時に利上げを行うようです。固定金利が変動金利に対して優位に立っていた時期はあったのでしょうか?あったとしてもそれは相当一時的なものであると考えられます。そのうち調べたい内容です。