公務員試験について

公務員試験を受けてきました。

大卒の事務で、これまでに面接・筆記・論文試験を受けてきました。

一次試験の内容です。

それで実際に受けてみてどのようであったかをメモ代わりに記載していきます。

 

 

 

面接について

詳細な言い回しは忘れてしまったのですが、だいたいの流れを思い出しながら書いています。一次の面接なので受験者全員が受けています。

面接官は二名に対してこちらは一名でした。

面接官AとB。面接官Aはふくよかでおおらかそうな方でした。面接官B対照的に精悍で鋭い印象を受ける方でした。

 

質問の構成

A「まずは受験番号と氏名をお願いします。」

A「リラックスした雰囲気で面接を受けてもらいたいのでまずは簡単な質問から始めます。」

A「今日はなにで試験会場まできましたか?」

→一回深堀り

A「それでは面接に移っていきます。」

B「仕事で税などがありますが、どのような仕事がしたいですか?」

→発言内容に対して一回深堀り(どのように役に立ちたいですか)

→さらに深堀り

A「現在、熱中していることはありますか?」

→発言内容に対して深堀り

A「これで面接は以上です。お疲れさまでした。」

 

Aの方が私の趣味の側面を中心に説明していて、Bの方が実際に働いた時のことをイメージできているか聞いてきている印象でした。

一次の面接なので面接官もそこまで深い内容を見てはいないと思いますが書き出しておきます。

反省としては事務の仕事内容に「税・福祉・環境・都市計画・産業・建設・教育・上下水道等の様々な分野における一般事務」という記載が職員募集案内に記載されていたのでこれらのワードから実際に自分の働いている姿を相手がイメージできるように話すことができればよかったように感じています。

 

 

 

筆記試験について、40問のマークシート方式です。前半の20問が暗記が中心となる問題で後半の20問が思考力が中心となる問題です。

地方上級の教養試験そのままなので、私が少し勉強していた内容はあっていました。

 

後半の20問は読解の問題と計算の問題に分かれています。読解は先に選択肢を確認して大枠の内容を把握すると本文が読みやすいように感じました。小難しい内容や英語の内容であったりしますが、設問の方がわかりやすい日本で記載されてました。

計算の問題はいわゆる中学入試で出るような内容なので基本的には四則演算ができれば解ける問題となっています。問題によってはテクニックが要求されるものがありますが基本的には時間をかけて考えればわかる内容となっています。

 

前半の20問は実際に説いてみてわかりましたが、私が苦手とする内容は10問程度でした。

日本国憲法や日本史や世界史や地理がほぼ暗記内容であるため、覚えていないと手も足もでません。経済の問題や生物、化学の問題は私が得意ということもありますが、ある程度の原理原則がわかっていればわかる問題でした。

 

人によって得意分野が異なるので対策の方法は異なるのですが、私の場合は完全な暗記が必要な個所を覚えるような感じです。中学高校で一度学習しているはずなのでできる人はできるのでしょうが私は忘れてしまっていて非常に解くのがつらかったです。

 

今回の試験結果で得点数と順位がわかるのでそこからさらにどれだけ詰める必要があるかもわかるでしょう。割と人気な地域を受けたのでかなり詰める必要があるかもしれません。

 

 

 

論文試験の内容は、地域の公共交通についてでした。

地域活動・少子高齢化・環境問題がある中で、地方の公共交通を維持・改善するために行政にはどのような取り組みが求められているのか、またそれによりどのような効果が期待できるのか述べなさい。という内容でした。

これに20×20の作文用紙が3枚配られました。

構成として定義・背景・課題・解決策・解決策の効果・まとめという構成で書き上げました。定義背景課題で一枚目が埋まって、解決策解決策の効果で二枚目を埋めてまとめが3枚目の最初のほうに入り書き終えました。

時間配分的には、最初の30分で論ずる内容の骨格を決めて1時間で書き終えるという心持で挑みました。骨格自体は考え始めたら10分くらいで決まりましたが、2枚目中盤まで埋めることができませんでした。

一応求められる取り組みに対してどのようか効果があるのかを地域活動・少子高齢化・環境問題を絡めてゆるい論理でまとめて書いたので無難なものになっているはずです。

自分でも書いていて反論の余地が十二分にあるのですが、目の前で読んでいる人を一瞬の間だけ納得させればいいという心持です。

 

様々な政策や取り組みとその効果を覚えていると対応しやすいにように感じます。

現代の政策では効果がわかりづらいので、近代あたりでの政策とその効果がまとめられているものを読めば多少楽になるかもしれません。あるかどうかはわかりませんが。

現状うまくいきそうなものは見つかりませんでした。

国家単位の政策は得てして作成者の意図とは無関係に予想外の結果を引き起こしがちなのできっちりとした論理で書くのは至難の業です。

 

公共交通とはインフラとはちょっと違うのだろうか。インフラのほうがより広義的に様々な下部構造のことを指しているようである。

 

国土交通省の公共交通の資料があったので内容をかいつまんでおきます。

000578731.pdf (soumu.go.jp)

課題

 少子高齢化のため長期間では通勤・通学ニーズの減少と高齢者ニーズの増加

 地方部で外出率・トリップ率が減少傾向にある。???

 高齢者の外出率の増加。(トリップ率に変化なし)???

 高齢者が将来の移動手段に不安を抱えている。

  →高齢者の自動車事故を増加を受けて免許の早期返納を募ったところ実際に返納が

   増加したため

 バス事業における長期労働時間問題。

 自動車運転の有効求人倍率が上がっており、人手を欲している。

取り組みと効果

 公共交通ネットワークを複数の市や村で構築を行う。

 →交通空白地域の発生の防止・運転経費の抑制・市内バス交通の効率化

 乗合タクシー等の導入の効率化

 自動運転の導入

 →交通事故の削減・渋滞の緩和・物流交通の効率化・交通弱者の解消

 1つのサービスで出発地から到着地までの移動を提供することの実現

 →個人が一つ一つ移動手段に対して認識をする必要があったがその必要がなくなる

 

 へー、環境問題に関する言及は少なかったのでその辺は受けた地域のアドリブ?

 少子高齢化の問題が中心となっていた。地域活動への言及も少なめ。この辺りを踏まえつつ地域活動と環境問題に言及すればさらに無難なものへと仕上がったでしょう。

 

以下の塊は蛇足です。

まあ、基本的に交通が不便になれば住める地域が縮小されていくだけでしょう。広い土地面積を活用して自給自足がある程度可能な地域でノウハウが残っているところは人が残り続ける可能性が高いです。日本がこのまま進めば日本人が少なくなっていき、優秀な人間から日本にいなくなっていくので、アマゾンの原住民的な生活にうまいこと縮小していくことができればいいのでしょうか?

一億人の国家が衰退していく例は多くはないですがあるようです。

アルゼンチンとかはそうみたいです。簡単にまとめられた原因をみると、外貨を得ることができなかったためとある。国民の生活の変化を知りたかったのであるが、わかりやすいインフレ率や実質賃金の低下やGDP等の数字の部分でしか語られていないので少し現実味がないように感じます。第二次世界大戦以降の個人の生活の変化とかがリアルに描かれたものとかはないでしょうか? 人口自体は増え続けているのでまあ、どうにかなりそうですがその点では日本のほうがやばそうです。多くの死者が出た第二次世界大戦中ですら人口が増えていたのに今は減少しているのですから。

 

 

公務員の試験は受けたことがなかったので面白かったです。

とりあえず、一次試験の結果待ちです。どんな結果であれ、実際に試験を受けて、また受ける過程でどんなことをしたのかということが自分の形成につながればいいと思っています。

正直、現状の私ではうまくいったときのリターンが大きすぎるので基本的には受け得であると考えています。

 

2022/06/14追記

前半の20問は大きく三種類に分類ができるようです。

私が得意な順で自然科学・社会科学・人文科学になりそうです。

 

人文科学(世界史・日本史・地理・思想・文芸)が一番苦手です。

対策としては、

世界史と日本史は中学受験までの内容を見直すながら、試験の独特な選択肢に合わせて再構築を行っていく感じでしょうか。

地理は自然科学に近いので何とかなるとして

思想・文芸は完全な暗記科目になりそうなのである程度の割り切りは必要になりそうです。

社会科学(法律・政治・経済・社会)

このあたりの分野は勉強如何によっては点数が伸ばせそうな感じがしています。

とくに、法律・政治の分野を強くそう感じています。経済に関しては、時間をかければわかるのでスルーです。社会の感覚は日ごろ情報収集しているので、対応範囲は悪くないように感じています。

 

このあたりの試験の問題が一冊参照すれば解けるようなテキストを見つける必要があるのですが、候補として学校で使用した教科書・資料集・もしくは公務員の試験対策の本といったところです。

 

それ以外の範囲は1回か2回解きなおすので問題ないでしょう。

上記の教科書が見つかるまではその辺をちょいちょい進めて地固めしておけばいいでしょう。

こうした勉強する習慣をつけることで、資格等の勉強に生かせることができたらと思っています。また、それ以外のことに充てる時間の作成としても期待しています。